あんずの「裏読み」暮らし帖 7

 

お中元に夏の帰省準備……「財布のピンチ」にスマホへ流れる『1日数分の作業で月10万』の甘い罠

その広告、ちょっと待ってください!夏の出費の焦りに忍び寄る影

みなさん、こんにちは。あんずです。

7月に入り、いよいよ夏本番の空気になってきましたね。

7月の初旬といえば、お中元の手配を始める時期。デパートの特設会場やネットのカタログを見ながら、「あの方には何を贈ろうかしら」と思いを巡らせる反面、頭の片隅で「お中元に、お盆の帰省の準備、夏休みの家族のイベント……今月はいつもより出ていくお金がかなり多いな」と、胃がキリキリ痛んでいませんか?

物価高のいま、普通に生活しているだけでも「働いても税金で持って行かれて手元に残らない」「貯蓄が増えない」という現実にため息が出ますよね。

そこに重なる、夏特有のまとまった出費。「これから先、年金だけで本当に生活していけるのかしら?」という不安が、いつもよりちょっぴり大きく膨らんでしまうのも、仕方のないことです。 

そんな時、ホッと一息ついてスマホでお気に入りのYouTubeやインスタグラムを眺めていると、こんな広告が画面に飛び込んできませんか?

「60代からの在宅ワーク!1日数分のスマホ操作で毎月10万円」 

「スキル不要!お中元や帰省の出費も、これ一つで解決!」

夏の出費に焦る心に、この「毎月固定で入ってくるお金」という言葉は、まるで砂漠で見つけたオアシスのように魅力的に見えてしまいます。

でも、ちょっと待ってください!

幼稚園教諭から不動産、生命保険、教育営業まで、人生のありとあらゆる「お金と契約」の現場を22年以上歩んできた私から見ると、あのキラキラした広告の裏には、私たちからなけなしの貯蓄をむしり取ろうとする、冷徹な「落とし穴」が掘られています。

今回は、夏のピンチに付け込む「スマホ副業広告」の裏側を、プロの目で徹底的に解剖していきますね。

1. 契約のプロが見る落とし穴:「最初は無料」の後に控える高額な規約

ネットの副業広告の多くは、「まずは無料のLINE登録から!」「今だけ教材をプレゼント」と、徹底的に私たちのスタートのハードルを下げてきます。

しかし、私が保険の設計書を確認するのと同じ熱量で、その先の「利用規約」や「特定商取引法に基づく表記(特商法表記)」を読み解くと、ルールを作る側のずるい細工が見えてきます。 

LINEに登録してしばらくすると、

「本格的に稼ぐための『マスターコース』への入会が必要です」

「専用の配信システム利用料として、最初に30万円かかります」

というように、結局は高額なツールやスクールを契約させられる仕組みになっているのです。

これ、保険の「最初の3ヶ月は保険料タダ!」というキャンペーンに釣られて入ったら、実は4ヶ月目からものすごく高い特約料金が自動で引き落とされ、しかも1年以内に解約したら多額の違約金(解約控除)を取られる……という悪質な契約と全く同じ構図です。

「出費がかさんで今すぐお金が欲しい」と焦っている時ほど、人間は「30万払っても、来月から10万ずつ稼げれば3ヶ月で元が取れるわ」と、都合の良い計算をしてしまいがち。相手は、その私たちの「焦りの心理」を突くプロなのです。

2. 2冊出して収益ゼロ。Kindle出版に挑戦した私が身を以て知った現実

「本当にスマホ一つで、誰でも毎月固定の収入が得られるのか?」

もしそんな甘い言葉にハンコを押しそうになったら、ちょっとだけ私の苦い失敗談を聞いてください。

私は少し前、「今の仕事のモチベーションも下がっているし、年金生活になる前に、毎月固定で入ってくるお金の柱を作りたい!」という一心で、Kindle出版に挑戦しました。

それまでの営業キャリアで培った知識を詰め込み、時間をかけて必死に2冊の本を書き上げたのです。

結果はどうだったと思いますか?

……収益は、見事なまでに「ゼロ」でした。

驚くほど誰にも読まれず、銀行口座には1円も振り込まれませんでした。

世間の「主婦でも初月から印税生活!」「簡単スクール」というキャッチコピーの裏にある現実の厳しさを、私は身をもって知ったのです。

一から自分で構成を練り、文字を打ち込んで出版した本でさえ、1円を稼ぐのはこれほど難しい。それなのに、広告が言うような「1日数分のスマホ操作だけ」で、毎月10万円もの固定収入が降ってくるわけがありません。

私はかつて、生命保険会社の「支部長」という職を、今思えば上の人たちから降ろされるように仕向けられていたという経験があります。あの時もそうでした。組織やルールを作る側は、常に「自分たちが一番儲かり、自分たちが損をしない」ように裏で糸を引いているのです。副業広告の運営会社も同じ。本当に儲かるのは、副業をする人ではなく、「副業のやり方(高額ツール)を売っている会社」だけなのです。

3. 夏の焦りに負けないための「3つの裏読みチェックポイント」

お中元や夏の出費で一時的にお財布がピンチになっても、怪しい広告に引っかかって大損をしないために、私が大切にしているチェックポイントを3つ共有します。

 「収入を保証するものではありません」の免責事項を探す:

広告でどれだけ「誰でも月10万!」と言っていても、ホームページの一番下にある小さな文字の規約には、必ず「効果には個人差があり、利益を保証するものではありません」と書かれています。これがある時点で、言っていることと契約書の中身が矛盾しています。

 「ビジネスモデル」が明確に説明されているか:

「スマホをポチポチするだけ」ではなく、「なぜその作業でお金が発生するのか」という仕組みの裏が説明できないものは、100%詐欺か、他人に迷惑をかけるグレーな仕事(ネットワークビジネス等)です。自分が納得できない契約には、絶対にハンコを押してはいけません。

 「支払うお金」と「今の手取り」を冷静に天秤にかける:

必死に働いて、どれだけ税金で持っていかれて手元に残らなくても、今あなたの手元にある貯蓄は、あなたがこれまでの人生で汗水垂らして守ってきた「命金(いのちがね)」です。それを、よく分からないネットの会社に一瞬で振り込んでしまうのは、あまりにももったいないと思いませんか?

最後に:地に足のついた工夫で、夏の暮らしを愛おしむ

私の人生の師匠だと思っていた方が亡くなっていたことを風の噂で知った時、私は「時間は有限だ。誰かが作った甘い罠に振り回されている暇はない」と強く感じました。

お中元や帰省でお金が出ていくなら、それは「大切な人たちとの繋がりを守るための、生きたお金の使い方」です。決して悪いことではありません。

足りない分は、これから始めるこのブログ(アドセンスや、本当に良いと思ったものの紹介)のように、一歩一歩、リスクのない方法で育てていけば良いのです。

焦って怪しい副業コンサルに何十万も払うくらいなら、お中元を少し手作りの品に変えてみるとか、娘と「今年の夏はどうやって賢く予算をやりくりしようか?」と作戦会議を開く方が、よっぽど豊かで、確実にお金が手元に残ります。

甘い言葉の裏にある仕組みを紐解く力さえあれば、私たちはもう焦りません。

今年の夏は、お財布の紐を締めつつも、心はゆったりと、賢く美しく過ごしていきましょうね。

これからも、私のたくさんの失敗から得た知恵を本音で発信していきます。一緒に、大切な資産を守り抜きましょう!

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